もう、何番煎じだよ!!って感じですけど。
一期最終回後地球で同棲する・・・ってパロディ。パロディ??
平和になった世界でティエリアはロックオンに人間を教えてもらえばいい。
ロックオンはテロで奪われた幸せをもう一度取り戻せばいい。
そんなふたりの新婚ちっくな日常萌えが表現できたらいいです。
一期最終回後地球で同棲する・・・ってパロディ。パロディ??
平和になった世界でティエリアはロックオンに人間を教えてもらえばいい。
ロックオンはテロで奪われた幸せをもう一度取り戻せばいい。
そんなふたりの新婚ちっくな日常萌えが表現できたらいいです。
ふわふわと漂うような心地よさを生み出すのは無重力ではない。
あなたの体温だ。
ファミリア ①
頬を撫でられた感触で目が覚めた。
カーテンから透ける淡いグリーンの光が瞳を刺激する。
窓の外は明るい。一瞬自分がどこにいるのかを忘れかけた。
記憶の中に無くて当然だ。
この部屋に入ったのは、昨晩が初めてなのだから。
すこし肌寒くて、床に落ちていたカーディガンを拾って肩にかける。
昨日一緒に眠ったはずの人物は見当たらなかった。
先ほど頬を撫でられたと感じたのは、きっと髪の毛か何かだったのだろう。
夢の中まで入り込んでくるなんて随分ずうずうしいことだ。
そのわりに心は何かで満たされている。
部屋の隅にあるドアの向こう側から微かに声が聞こえた。彼の声だ。
やはり先に起きていたようだった。
まだ体温が残るブランケットから這い出る。
身体が重く感じる。
ここが地球であることを思い出す。
そしてなぜ自分がここにいるのかも。
覚醒した頭は、迷い無く部屋のドアを開けるようにと指示した。
「・・・ああ、まだしばらくは落ち着かないだろうけど。刹那は?出発は今日だろう?」
急激に量を増した光がまぶしくて目を細める。
しかし、探していた姿はすぐに見つかった。
どうやら誰かと電話中のようだ。
口ぶりからして、ソレスタルビーイングの誰かだろう。
左手に持ったコーヒーポットから香ばしい匂いが薫る。
まだこちらには気づいていない様子だ。
前に見た映画のワンシーンに迷い込んだかのような錯覚を覚える。
漏れた息の音がきこえたのか、急に彼が振り返った。
緑の瞳に捉えられる。
受話器を耳に当てたまま、視線だけで彼が微笑む。
それだけでなぜか安心できた。
「うん・・・わかった。また何かあったら連絡してくれ」
小さな電子音を立てて通信が切れる。
「今の通信は誰?」
「アレルヤ。無事にやってるかって」
「そんなことを聞くためにわざわざ宇宙からかけてきたのですか?」
「心配してくれてるんだよ」
受話器を戻しながら、座るように手で促される。
「よく眠れたか?」
「おかげさまで。もっと早く起こしてくれて良かったのに」
「寝顔、見たかったから」
「なんですか、それは」
「言葉のとおり。それにさ、眠れるお姫様をキスで起こすのは悪くないかな、って」
「残念でしたね。計画が失敗して」
「ああ、まったくだ」
テーブルの向かい側から長い指が伸びる。
少し冷たく、柔らかい感触が頬を滑ってゆく。
それは、先ほどまどろみの中で想像した彼の指より、ずっと優しい。
心地よくて思わず目を閉じる。
それを合図ととったのか、彼は身を乗り出して唇が重ねた。
最初は触れるだけ、そのあとはもっと深く口付ける。
舌先を絡めあえば、呼吸まで奪えそうな感覚にとらわれる。
背中に腕を回す。さらに近づいた身体からは、ほんのりとコーヒーの匂いがした。
とろけるようなキスの後、目を開ける。
愛しさに胸が潰れそうだ。
「おはようございます、ロックオン」
「先に言うなよ、ばか」
これが、私たち二人の最初の朝だった。
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